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格安SIMの手続き海外赴任中でも使える「格安SIM(寝かせSIM)」比較

海外赴任や海外留学などで長期間日本を離れる間、日本の電話番号だけは維持しておきたいときに使う「格安SIM(寝かせSIM)」を比較します。銀行・証券会社などのSMS認証に対応できなくなるのを防ぐのが主な目的です。

目的
日本の電話番号を維持し、SMS認証などを引き続き受けられるようにする
注意
ドコモの「電話番号保管サービス」は通話・通信が一切できず、SMS認証には使えません
出国前の手続き
契約・本人確認・海外ローミング設定は、必ず出国前に済ませておく

格安SIM(寝かせSIM)とは

格安SIMの手続き

「格安SIM(寝かせSIM)」とは、海外赴任や海外留学などで長期間日本を離れる間、実際に通話やデータ通信としてはほとんど使わないものの、日本の電話番号だけは維持しておくために契約する格安SIMの通称です。銀行・証券会社・行政サービスなど、日本国内のオンラインサービスの多くはSMS認証(携帯電話番号にコードを送って本人確認する仕組み)を採用しており、電話番号が失われるとこれらのサービスにログインできなくなったり、本人確認手続きが煩雑になったりする場合があります。

ポイントは、「維持」といっても実態は事業者によって大きく異なることです。月額0円をうたうプランでも、一定期間ごとに何らかの操作(トッピング購入など)をしなければ自動的に利用停止・解約となる仕組みを持つ事業者があります。また「海外でSMSが受信できる」と一口に言っても、何もしなくても自動的に使える事業者と、渡航前にマイページ等で個別に国際ローミングを有効化しておかないと使えない事業者に分かれます。言葉の印象だけで判断せず、各社の一次情報で実際の挙動を確認することが重要です。

ドコモの「電話番号保管サービス」は格安SIM(寝かせSIM)の代替にはなりません。申込みをした時点で即座に通話・通信が一切利用できなくなる(出国日に合わせた予約はできない)。dアカウントのセキュリティコードを電話番号で受信する設定にしている場合、保管中はコードを受信できない。保管期間は最長6年、満了時に自動解約となると番号は失われる。

au:「一時休止(情報保管)」という同種のサービスがあります。電話番号+メールアドレス(@ezweb.ne.jp)を最長5年間保管。休止中は通話・通信不可。月額約409円(税込)。オンライン非対応(ショップ・電話のみ)。
ソフトバンク:「電話番号・メールアドレスお預かりサービス」という同種のサービスがあります。電話番号+メールアドレス(@softbank.ne.jp等)を最長5年間保管。月額429円(税込)。定期契約中の場合は保管中に契約期間カウントを一時停止。
楽天モバイル:番号保管サービスはありません。番号保管専用サービスは提供されていない。180日間利用がないと強制解約の対象になるため、SMS送信や海外ローミングでの発着信など最低限の利用実績を維持する必要がある。

出国前にやるべきこと

今回確認した範囲では、格安SIM(寝かせSIM)用途で契約する場合、出国前に済ませておくべきことは主に次の4点に整理できます。

  • 契約・本人確認そのものを出国前に完了させる:2026年4月1日以降、非対面(オンライン)契約時の本人確認手続きが厳格化され、マイナンバーカードのICチップを読み取れる方式などへの移行が進んでいます。この改正で非対面契約が一律できなくなるとまでは確認できていませんが、対応端末・書類が無いと事実上オンライン契約が困難になるため、契約・本人確認は出国前に済ませておくことを推奨します。
  • 海外でのSMS受信を個別に有効化する事業者は、渡航前に設定しておく:povo2.0(本人確認書類の提出が必要)、HISモバイル・日本通信SIM(いずれもマイページでの国際ローミング申込みが必要)は、何もしなければ海外でSMSを受信できません。渡航前に日本国内で設定・申込みを済ませ、可能であれば実際にテストしておくと安心です。
  • 無利用による自動失効のルールがある事業者は、渡航前に条件を確認しリマインドを設定する:povo2.0は180日ごとに何らかの操作(有料トッピング購入など)が必要です。この種のルールを持たない事業者を選ぶという選択肢もあります。
  • 出国〜現地到着時に、スマホ側のSIM切替設定をしておく:格安SIM(寝かせSIM)のモバイルデータ通信はオフに、現地で使うSIM(現地SIM・eSIM等)のモバイルデータ通信をオンに切り替えておきましょう。SIMによっては着信は無料でも送信すると高額な通話料がかかったり、着信を受けた側(電話をかけた人)に高額な国際通話料が発生したりすることがあるため、うっかり寝かせているはずのSIM側で通話・通信してしまわないようにする設定です。

格安SIM(寝かせSIM)比較

格安SIM維持できる月額
povo2.00円(基本料)。初期手数料なし。ただし180日間、有料トッピング購入なし・かつ従量通話料+SMS送信料の合計が660円(税込)を超えなければ利用停止。最安維持には180日ごとに最安トッピング(数百円)の購入が実質必要。
HISモバイル(自由自在2.0プラン)280円(税込・1GBプラン契約時、月間データ利用量100MB未満の月のみ自動適用)。契約時に初回契約事務手数料3,300円(1回線)が別途必要。
日本通信SIM(合理的シンプル290プラン)290円(税込・1GB)。初期手数料3,300円が別途。
楽天モバイル(Rakuten最強プラン)1,078円(税込・データ利用3GBまでの最安帯。3GB超〜20GBまで2,178円、20GB超は3,278円で無制限の段階制)。初期手数料なし。

今回比較した4プランはいずれも海外でのSMS受信・eSIMに対応しています(povo2.0のみ事前設定が必要)。無利用時の失効条件など、プランごとの特筆事項は下記を確認してください。

povo2.0:(1) 180日ルールを避けるため出国前に最安トッピングを1回購入しておく。(2) 海外での通話・SMS利用(海外ローミング)は自動有効ではなく、povoサポートに本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード・在留カードのいずれか)を提出して個別に有効化してもらう必要がある。出国前に済ませておくことを推奨(海外からの申請可否は明記なし)。(3) 「データ専用」プランは海外では利用不可。 無利用時の失効条件:SIMの有効化(開通)から180日間、または直近有効期限切れトッピングの翌日から180日間、有料トッピング購入がない場合は事前通知のうえ利用停止。停止後さらに30日間トッピング購入がないと契約解除。従量通話料+SMS送信料の合計が660円(税込)を超えていれば対象外。

HISモバイル(自由自在2.0プラン):海外でSMSを受信するには、事前にMy HISモバイルの「音声オプション変更」から「国際ローミング」を申し込む必要がある(デフォルトは無効)。月額料金・SMS受信料は0円だが、利用限度額を5万円に設定する必要あり(上限額であり自動課金ではない)。出国前に済ませておくことを推奨。データ通信+SMS付プランでは国際ローミングのオプション自体が申込み不可のため、海外でSMSは利用不可(「自由自在2.0プラン」を選ぶ必要がある)。

日本通信SIM(合理的シンプル290プラン):海外でSMSを利用する場合も国際ローミングの申込みが必要(マイページの音声オプション変更から、利用限度額を0円から変更)。データ通信は海外非対応(Wi-Fi等の確保が別途必要)。出国前に日本国内でローミング設定を済ませておくことを推奨。

楽天モバイル(Rakuten最強プラン):海外ローミングは追加申込み不要。my楽天モバイル(Rakuten Linkアプリ内)で「海外ローミング」をONにするだけで、飛行機内を含む海外107の国・地域でそのまま使える(2026年4月時点)。データは毎月2GBまで無料、超過後は最大128kbpsに制限(1GBごとに500円でチャージ可)。SMS受信は国内外問わず常に無料。他社のように渡航前の個別申請・本人確認書類提出が不要な点が格安SIM(寝かせSIM)用途に向く。

よくある質問

Q. ドコモの「電話番号保管サービス」ではダメですか?
A. 番号だけを保管する仕組みで、申込んだ瞬間から通話・通信・SMSがすべて利用できなくなります。SMS認証などの用途には使えません。

Q. 一番安く維持できるのはどれですか?
A. 基本料0円のpovo2.0が最安ですが、180日ごとにトッピング購入が必要など維持のための操作が必要です。HISモバイル・日本通信SIMは月額数百円ですが、海外SMSには渡航前の国際ローミング申込みが必須です。楽天モバイルは月額1,078円からとやや高めですが、渡航前の個別申請が不要で海外ローミングをONにするだけで使える手軽さがあります。

Q. 2026年4月の携帯電話不正利用防止法の改正で、非対面契約はできなくなりますか?
A. 改正の実体は非対面契約の『禁止』ではなく、非対面契約時の本人確認『手法』の高度化(顔写真送信方式の廃止、公的個人認証サービス=JPKI・ICチップ読み取り方式への移行)。この改正により、非対面契約にはマイナンバーカード等のICチップを読み取れる対応スマートフォンと、カード本体が必須になる。マイナンバーカードを日本国内に残したまま出国した場合や対応していない端末しか持っていない場合は、事実上オンライン契約が困難になるため、『出国前に契約を済ませておくべき』という実務上の結論自体は変わらないが、『非対面契約自体ができなくなる』という表現は制度の建付けとしては正確ではない可能性が高い(要一次資料確認)。

Q. 一時帰国のときはどうすればいいですか?
A. 一時帰国の期間だけ、契約している格安SIMのプランを大容量データプランに変更するのがおすすめです。多くのデータ通信が行えるようになり、出国前のWi-Fi開通前や一時帰国中に自宅Wi-Fiが使えない期間も、テザリングで代替できます。例えばHISモバイルなら月額1,999円で30GBの通信が可能で、6分以内の通話は無制限で無料になるプランがあります。

出典・更新履歴

出典:povo2.0 公式情報一次情報で確認済み

出典:HISモバイル(自由自在2.0プラン) 公式情報一次情報で確認済み

出典:日本通信SIM(合理的シンプル290プラン) 公式情報一次情報で確認済み

出典:楽天モバイル(Rakuten最強プラン) 公式情報一次情報で確認済み

出典:ドコモ 電話番号保管サービス一次情報で確認済み

出典:携帯電話不正利用防止法 施行規則改正(2026年4月1日施行)伝聞情報(未確認)

このページの情報は2026-09-12時点の一次情報にもとづき、2026-10-01に生成されています。

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