海外赴任・長期滞在にあたって、多くの人が見落としがちなのが医療費リスクです。日本のように公的医療保険が使える国ばかりではなく、赴任先によっては医療費が驚くほど高額になることがあります。
- 会社の保険
- まず人事・総務に確認。海外派遣者保険を包括契約している企業が多い
- 海外旅行保険
- あくまで帰国前提の商品。長期滞在の期間上限を要確認
- クレカ付帯
- 多くは最長90日。長期赴任は別途加入が必要
海外の医療費は、日本の何倍もかかることがある
アメリカでは盲腸(虫垂炎)の入院・手術で日本の約10倍の費用がかかるとされ、ニューヨーク・マンハッタン地区では1日の入院費用が106万円を超える例が公式に紹介されている。実際の保険金支払事例として、ハワイでの急性心筋梗塞(13日間入院・約1,942万円)、ラスベガスでのくも膜下出血(36日間入院・約1,550万円)等が損保ジャパン公式サイトに掲載されている。アメリカには公的医療保険制度がなく、支払い証明ができない場合は治療前に前払い金(デポジット)を求められることもある。会社の福利厚生や海外旅行保険がない状態でこうした費用が発生すると、一時的に多額の自己負担が生じるリスクがある。
(出典:海外の医療費水準 公式情報、海外の医療費水準 公式情報)一次情報で確認済み
健康保険の海外療養費制度(現地で支払った医療費の一部払い戻しを受けられる制度)の詳細は`/hoken/`ページで扱っているため、本ページでは簡潔に相互参照する。ポイントは、対象が『日本国内で保険診療として認められている医療行為』のみで、支給額も日本国内の基準額で計算されるため、実際に海外で支払った高額な医療費との差額はカバーされないケースが多いこと。この差額を埋める役割を担うのが、本ページで扱う海外旅行保険・現地医療保険である。 生命保険・医療保険の見直しはこちら
会社の保険で足りているか、まず確認を
海外へ社員を派遣する企業は、法人として海外旅行保険を『包括契約』するのが一般的。特約期間中に出発する対象者全員に自動的に保険が付き、個別契約より手続きが簡略化でき、条件により保険料の割引が適用されることもある。企業が支払う保険料は業務上の経費として損金算入でき、福利厚生とみなされる。従業員の承諾を得て保険金受取人を会社にすることも可能(個人契約では法定相続人が受取人)。大手損保各社は出張・駐在者向けに専用プラン(例:東京海上日動の『出張・駐在者用保険プラン』)を用意している。
(出典:企業の海外旅行保険包括契約・海外派遣者保険 公式情報、企業の海外旅行保険包括契約・海外派遣者保険 公式情報)伝聞情報(未確認)
「海外旅行保険」は、実は帰国前提の商品
海外旅行保険は『住居を出発してから帰着するまで』を保険期間とする商品設計で、あくまで帰国を前提とした制度。東京海上日動の公式ページでは『海外永住者、帰国予定のないご旅行者につきましては、海外旅行保険でのお引受けはできません』と明記されている。同社の保険料表には『保険期間1年超2年未満は日割り』との記載があり、2年程度を超える契約は個別問い合わせが必要になるとみられる。長期滞在向けプランの期間上限は保険会社によって差があり、AIG損保・Chubb損保は最長1年、東京海上日動・損保ジャパンは最長2年程度とされる(二次情報)。数年単位の赴任では1つの契約で全期間をカバーできず、更新・切替が必要になる点に注意。
(出典:一般的な海外旅行保険の期間上限 公式情報、一般的な海外旅行保険の期間上限 公式情報)一次情報で確認済み
クレジットカード付帯の保険だけでは、長期赴任はカバーできない
クレジットカード付帯の海外旅行保険は、多くのカードで補償期間が最長90日(またはそれ以下)。90日を超える長期滞在では91日目以降は補償対象外になり、複数カードを組み合わせて期間を延長する使い方(利用付帯の使い回し等)も、多くのカード会社の規定上、同一旅行中の再適用は認められていない。90日を超える見込みがある場合は、出発日(1日目)から別途、長期滞在向けの海外旅行保険・海外赴任者向け保険に加入しておく必要がある。 クレジットカードの準備はこちら
(出典:クレジットカード付帯保険の限界(/creditcard/ページとの関連) 公式情報)伝聞情報(未確認)
出国前に加入を済ませておくべき理由
海外旅行保険の保険期間は『住居を出発してから』開始するため、出国当日から補償を有効にするには出発前に契約を完了させておく必要がある。長期滞在・留学・赴任用のプラン(保険期間32日超等)はインターネット申込みに対応していない商品もあり、郵送や代理店窓口での手続きが必要になる場合があるため、その分の日数を見込んで早めに動く必要がある。持病・既往症の告知、家族帯同の場合の人数分の手続きなども出国前に済ませておくべき事項。『出国後は一切加入できない』と明記した公式一次情報は確認できていないが、『住居からの出発時点』を補償開始とする商品設計上、出国前の手続き完了が実務上必須であることは複数の情報で確認できる。
(出典:出国前に加入すべき理由・タイミング 公式情報)伝聞情報(未確認)
よくある質問
Q. クレジットカード付帯の保険だけで海外赴任はカバーできる?
A. 多くのカードは補償期間が最長90日程度です。90日を超える赴任には、出発日から別途、長期滞在向けの保険に加入しておく必要があります。
Q. 数年単位の赴任でも海外旅行保険は使える?
A. 保険会社によって長期滞在に対応できる期間の上限が異なります(1〜2年程度が目安)。契約前に必ず「何年まで対応できるか」を確認してください。
Q. 保険会社の日本国内窓口へ電話する必要が出たとき、通話料を抑える方法は?
A. 海外から日本の一般電話番号へかける国際電話は高額になりがちです。ブラステルの「My 050」のような格安通話サービス(初期費用550円・番号維持費550円/6か月、通話料は公式の料金表で確認)を使うと通話コストを抑えられます。ただし0570から始まるナビダイヤルへは発信できないため、市外局番付きの電話番号が案内されている場合はそちらを探すのがおすすめです。
出典・更新履歴
出典:海外の医療費水準 公式情報、海外の医療費水準 公式情報一次情報で確認済み
出典:企業の海外旅行保険包括契約・海外派遣者保険 公式情報、企業の海外旅行保険包括契約・海外派遣者保険 公式情報伝聞情報(未確認)
出典:一般的な海外旅行保険の期間上限 公式情報、一般的な海外旅行保険の期間上限 公式情報一次情報で確認済み
出典:クレジットカード付帯保険の限界(/creditcard/ページとの関連) 公式情報伝聞情報(未確認)
出典:出国前に加入すべき理由・タイミング 公式情報伝聞情報(未確認)
このページの情報は2026-09-12時点の一次情報にもとづき、2026-10-01に生成されています。
保険商品の内容・期間上限は変更されることがあります。実際の加入前には必ず各社の最新の公式情報をご確認ください。
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